今回の鹿角の民話は、「どっとはらえ」からのゲストさんは無く
久しぶりに2話とも定期公演の演目を録音したものでお送りします。
…というのも、「どっとはらえ」の会員さんは、
関善さんで、9月28日から3ヶ月間に10回に及ぶ発表と
10月8日(土)には定期公演が迫っており
ネタの仕込みで大わらわの状態の様です。
今回はシンプルに「昔っこ」だけをお届けします。
さて、本日の第1話目は「果無のはなし」
いつまで経っても終わらないというお話です。
あるところに昔っこの大好きな殿様がいて毎日家来から昔っこを聞いていました。
でも家来達もだんだんにネタが尽きてしまいました。
そこで殿様は「ワシがもう良いと言うまで昔っこを聞かせてくれた者には
褒美をのろっと出す」というおふれを出します。
城下からいろいろな人が昔っこを抱えて殿様の前で話しますが
なにしろ昔っこ大好きな殿様だから、「どっとはらえ」と話が終わると
「もっとやれ」「あとないのか…」と飽きる事を知りません。
そこに現れた男の子、「ちゃんとご褒美くれるよね」と
殿様に確認してから昔っこを語り出します。
そして遂に殿様「もう良い。あどやんねくてもいい」と言ってしまいます。
男の子、しっかりとご褒美をもらいました。
お殿様に「あどイイ!」と言わせしめたお話はどんなお話? 放送をお聞き下さいね。
第2話はこれまでの放送の中で一番長いお話で「上方参り」というお話です。
ある男、小さい時から「上方参り」に行きたいという願望があり
一生懸命働いてお金を貯めて、遂に上方参りに行く事になりました。
ところが、東京に後もう少しという所で泊まった宿で
有り金を全部盗まれてしまいます。
さて困った。男はどうするのでしょう?
お尻の穴に大根を削って栓をしたり、
空から落ちて潜ってしまった土の中に役場や病院があったり
奈良の大仏さんの鼻の穴から下を見ると、長峰の知り合いがいたり
…そもそもなんで奈良の大仏さんの鼻の穴の中にいるわけ?
そんな奇想天外なお話が12分間以上続きます。
そしてお話は意外な(当然な?)決着へと…。
飲食をしながら放送を聴くのは要注意です。きっと吹き出しますよ。
今回の昔っこ 「果無のはなし」は「北村正人さん」
「上方参り」 は「海沼イネさん」の語りでお送りしました。
担当は、メグミとミッチー でした。
鹿角民話の会「どっとはらえ」定期公演のお知らせ
日時 10月8日(土) 開場13:00 開演13:30
場所 十和田市民センター 入場無料
演目 十和田地区にちなんだ昔っこなど、全7話
みなさん、来てたんせ!